北海道 ニセコ高原の ペンション カントリー イン ミルキーハウス オーナーのブログ。 ただ泊まるだけじゃおもしろくない、北国の感動を分けてあげる。  HP本編は、 http://www.niseko-milky.com

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milky240

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北国の風土溢れるウッディーなつくり、北海道No1ペンション カントリー インミルキーハウスのblog。ただ泊まるだけじゃおもしろくない、田舎暮らしと、北海道のBIGなアウトドアーを体験できる、リゾートメニューをいろいろ提案しています。早朝の 「牧場ツアー」では、牧場見学・森のコンサートホールでアルプホルンのミニ・コンサート,野草のフラワーウオッチングなど、ニセコの旬の楽しみを案内いたします。

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2017 10th ニセコ ハロウィン・フェスティバル 10/8
Category: 未分類  
はじめは、ニセコ在住の外国人ファミリーの間ではじまった、ハロウィンだが、 アンヌプリ・ヴィレッジの呼びかけで 10月末の 恒例のお祭りとしてスタートしてから10年がたった。

今では、ニセコの空きを彩る 恒例のイベントとして 定着。
今年からは、駅前の石造り倉庫群を 舞台にニセコ ハロウィン・フェスティバルが、10/8 日曜日に開催された。
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創作物語
コロボウシとカボチャの物語
原作 水上 啓起
脚色 倉賀野 慧

これからお話しするのは、ニセコに伝わるお話です。
ちょっと、怖い所があるかも知れませんが、歯をくいしばって、あまりびっくりしないように聞いていて下さいよ。



マッカリヌプリの麓に、とても心やさしい少年が、お父さん、お母さんと仲良く暮らしていました。ある日、少年は、お母さんの言いつけで、ニセコアンヌプリに暮らすおばあさんのところへお遣いに出掛けました。

その日は、透き通る青空に太陽がいっぱい照って、とてもいいお天気でした。森を渡るキビタキも、ピーチクピーチクさえずっています。
少年が大きな声で楽しそうに歌をうたいながら歩いて行きますと、ふと後ろの方から誰かが自分を呼ぶ声がします。何だろうと、ちょっと立ち止まると、
「おーい、待ってくれよ」と呼びながら、こちらに急ぎ足でやってくる人の姿が見えます。
少年は足をとめて待ってみました。すると、今まで一度も見たことのない、白い髭(ひげ)を長く垂らしたおじいさんがやって来ました。
「おい、待った、待った。一緒に行こうよ」
少年は、まったく知らない老人でした。
「おじいさん、ぼく、お遣いで急いでいるんだよ」
1
「うん、わかっている、わかっている。おばあさんの家に行くのだろう」
「えっ、知っているの。どうして知っているの」
「わしは何でも知っているのだよ。でもね、お前のお遣いに行くのを邪魔するようだが、ちょっと私の家に寄ってくれないか。この年だから、よくお手伝いしてくれる子どもが欲しいので探していたところだ」
「駄目だめ、おじいさん、ぼく、おばあさんの御用を急いで済ましたら、またお母さんのお手伝いをしなければいけないからね」
「いや、いや、すぐ来ておくれ。わしは自分の思うように必ずできるのだよ。その代わり、お手伝いが済んだら何でもお前の好きな物をどっさりあげることを約束しよう」
「そんな無茶なことを言ったって駄目だよ。まったく知らない人の家へ行くなんて」
「お前さん、本当に行かないのかい。わしはね、人間の姿はしているが、実は魔物なのだよ。さあ、私と一緒においで」と言いながら、魔物は細い筋張った手で少年の首もとをしっかり握りますと、どうでしょう。少年はまるで電気にかかったように、しびれてしまいました。
「ああ苦しい、おじいさん、手を離して、離して」
もがく少年をひきずるようにして、魔物はウェンヌプリへ歩いて行きました。そして、山頂に着くと少年の手を離しました。
「おい、見てごらん。これが私の家だ」
そこには白壁のお城が建っていました。
「私の言うことをよく聞いたら、お前の大好きな物をたくさんあげるよ。お前さんは何が好きかね」
少年は、口の中でつぶやくように「そば」と言いました。
2
「わ、はは…。」老人は笑い声をたてながら、「なんだ、そばが大好きか、よしよし、そばをたくさん作ってやるから、この山の下の谷川から水を汲んでおいで。早くするんだよ。ああ、そうそう、いいかい。水を汲んで来る間にそばを作ってあげるから、このお蔵の中にわしが入っている間、決して中をのぞいてはいけないよ。もし言うことを聞かないで中をのぞいたら、お前を頭からモグモグ食べてしまうからね。このわしは魔物だということを忘れるのではないよ」
少年はこの老人の言葉に、すっかり震え上がってしまいました。そして二つの大きなバケツを手にすると、谷川の方へ水を汲みに出かけました。
汗びっしょりになって水を汲んで、またお蔵の方へ帰ってみますと老人の姿はありません。少年は、このまま逃げようかと思いましたが、ふと、一体あの老人は本当に魔物なのだろうかと考えると、何とかしてこのお蔵の中が見たくてたまらなくなりました。
蔵の壁は、真っ白です。どこかに窓でもないかと探しまわりました。
じっと壁の上の方を見ますと、明かり採りの小さな窓が一つあることに気がつきました。でも子どもの体ではとどきません。
少年は、どこか登る所を探しました。
蔵の隣には、高くそびえるハルニレの樹がありました。
少年は、その木の枝に登りますと、ちょうどうまく窓を覗くことが出来ました。
そっと蔵の中をのぞきましたが、お蔵の中には何もありません。ただ、あの魔物だという老人が一人、小さな机の前に座って、口の中で何かぶつぶつ言っています。
少年は、じっと耳をそばだてて聞きました。
老人は、窓から少年にのぞかれていることに気づかず、ポケットから小さな玉を一つ取り出しました。そして、机の上に置くと、ポンポンと手をたたきました。
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3
するとどうでしょう。その小さな玉が二つに割れて、中から青い帽子、青い服、青い靴を履いたコロボウシたちが10人、ピョコリ、ピョコリと出て来て、
「おじいさん、今日は」と言いました。
「ああ、ご苦労さん、ご苦労さん。実はきょう、子どもを連れて来たのだが、子どものために、そばを作ってくれんかなあ」
「はい、かしこまりました、かしこまりました」
と言うが早いか、10人のコロボウシたちは手をつなぎ合うと、クルクルとまわりながら、
♪ 蕗の葉まわして、おそばになれ、なれ ♪
と言いますと、どうでしょう。何にもないお蔵の隅から、大きな竹ざるがすうっと机の上に現れると、どこからともなく、おそばがざくざくと湧き出て、竹ざるいっぱいになりました。
驚いたのは少年です。思わず「うわっ」と声を出してしまいました。
窓を見上げてギロリと目をむいた老人はすっと立ち上がると、「のぞいてはいけないと言ったのに、よくものぞいたな。わしの秘密を見てしまったな」と言いながら、すうっと蔵の扉から出てこようとしています。
さあ大変です。少年はあわてて樹の上から飛び降りました。そして、一目散に山の麓に向かって駆け出しました。
扉をあけた魔物の老人は、「ぐわっ、ぐわっ」と言いながら追いかけて来ます。
少年は、もし捕まったら食べられてしまいますので、懸命になって逃げます。でも子どもの駆ける足ですもの、もう少しで山の麓に着くところで、魔物にぎゅっと掴まれそうになります。少年は「たすけて、たすけて、お父さん」と大声で叫びました。
4
お遣いに出かけたまま帰って来ない少年のことを心配した父親は、あちらこちら探しまわっていました。ふとウェンヌプリの麓を探していると真っ黒な姿をした魔物が、山の上から自分の子どもを追いかけてくるのを見つけました。
お父さんは、素早く石をひろって魔物にビューッと投げつけると、ゴツンとあたりました。
「いたたっ、よくもやったな。ようし、この仇は明日の夜12時、お前の家に行って、きっとおかえしするからな」と、恐ろしい目でギロリと睨みつけると、何処ともなく消えてしまいました。
助けられた少年は、無事に父親と家に帰りましたが、魔物がまた来ることが怖くて怖くて仕方がありません。父親は、どうしたらよいかと村の大人たちと相談しましたが、誰も良い知恵が浮かばなくて、本当に困り果ててしまいました。
少年はふと父親に尋ねました。
「お父さん、コロボウシは、魔物の言うことしか聞かないの」
「いいや、強い信念を持った人のいうことを聞くのだよ」
これを聞いた少年は、仲良しの友だちと集って、何やら相談をしました。
とうとう魔物の来る夜が来ました。
少年は母親と一緒に家の中でじっとしています。父親は、村の大人たちと家の回りを囲んで見張っていました。
やがて、12時の時計が鳴りました。すると、あの魔物が、少年の家の前に、すうっと現れました。
そして、家の中にいる少年の姿を見つけると、「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ」と、不気味な笑い声を出して、また、あの小さな玉を取り出しました。
「仇を討ってやるぞ」と言いながら、手をポンポンと打つと、青い帽子、青い服、青い靴のコロボウシが10人、ピョコリ、ピョコリと出て来ました。
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「おじいさん、今晩は」
「ご苦労さん、ご苦労さん。今夜は、あの少年をカボチャにしておくれ。頼んだよ」
「はい、かしこまりました」と言うが早いか、10人のコロボウシたちは手をつないでクルクルとまわりながら踊り出しました。
♪ 蕗の葉まわして、カボチャ ♪
と言いかけた時、突然、家の陰に隠れていた少年の友だちがたくさん現れ、笛を吹いたり、太鼓を叩いたりしながら歌をうたいはじめました。
コロボウシたちは、突然現れた子どもたちにびっくりしてしまいました。
魔物は、またコロボウシたちに言いました。
「おいおい、はやく少年をカボチャにするんだよ」
「はい、かしこまりました」
そこでまた、コロボウシたちは手をつないで、
♪ 蕗の葉まわして、カボチャになれ、なれ ♪
と言いかけると、今度は、家の中にいた少年がぱっと玄関先に飛び出してきて、
「魔物よ、大きなカボチャになれ、なれ」と、とても大きな声で歌いました。
コロボウシたちは思わずその声につられて、
♪ 蕗の葉まわして、カボチャになれ、なれ
魔物よ、大きなカボチャなれ、なれ ♪ と踊り出しました。
魔物が、「駄目だ、だめだ。間違っているよ。私じゃない。あの少年だよ」と声をからして叫んでみたものの、少年の透き通った声、友だちの笛や太鼓のせいでしょう。
10人のコロボウシたちは、笛や太鼓に合わせて、さも愉快そうに、
♪ 蕗の葉まわして、カボチャになれ、なれ
魔物よ、大きなカボチャなれ、なれ ♪
と踊りつづけました。
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すると、どうでしょう。恐ろしい形相をした魔物は、みるみる大きなお化けカボチャになってしまいました。
それ以来、ニセコには、不思議なことに美味しいカボチャがたくさん実るようになりました。村の人たちは、二度と魔物が現れないようにと、年に一度、実ったカボチャでお祭りを開くようになりました。


少年と両親、そして村人たちは、みんなその後、
ニセコで仲良く幸せに暮らしたというお話です。

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この、ハロウィンカボチャを育ててくれたのは、ニセコの宮田地区にある 岩崎ファーム
是非ブログサイトをご覧ください。
 岩崎さんの カボチャの栽培日記や、ファームを囲む ファミリーのいろんなサポート 楽しいイベントが、綴られています。